24年11月7日(木):例会

「伊藤若冲と宝蔵寺」

浄土宗西山深草派宝蔵寺 住職
京都北ロータリークラブ 小島 英裕 様

本日の卓話は「伊藤若冲と宝蔵寺」をテーマに、浄土宗西山深草派宝蔵寺ご住職であり、京都北ロータリークラブ会員でもある小島英裕様にご講演いただきました。
宝蔵寺は、京都市中京区に位置する浄土宗の寺院で江戸時代の画家・伊藤若冲との深い関係で知られており、彼の作品が数多く残されていることでも有名です。若冲は18世紀を代表する絵師であり、特に動植物を独特の色彩や構図で描いた作品が高く評価されています。裕福な青物問屋の家に生まれた若冲は家業を継ぎましたが、40代で弟に譲り、画業に専念しました。仏教に深い関心を寄せ、宝蔵寺を参詣していたとも伝えられます。宝蔵寺は若冲や伊藤家の菩提寺でもあり、寺には若冲の作品がいくつか所蔵されています。宝蔵寺は若冲ファンの間で「若冲寺」としても知られ、若冲の作品や彼が関わった文化財を目当てに訪れる人が多く、若冲のオリジナル作品を間近で鑑賞できることが大きな魅力です。また、近年の朱印帳ブームを受け、宝蔵寺ではドクロの朱印を色を変えて提供していることも興味深い点です。さらに、若冲に関連したイベントや展示会が不定期で開催され、彼の芸術に触れる貴重な機会が設けられています。宝蔵寺は春と秋に特別公開が行われ、庭園や本堂内の襖絵などを楽しむこともできます。小島様、本日は貴重なお話をありがとうございま