「次世代に受け継ぐ技」
京繍伝統工芸士 京都市文化功労者
平成30年度 京都府伝統産業優秀技術者
長艸 敏明 様
長艸様には6年前にも坂田会員のご紹介で講演をして頂きました。刺繍とは裂や革の上に糸で縫う装飾法で、始めは裂などの補強や補修という極めて実用的な目的から、次第に装飾的なものになり、中国・インド・エジプト等、歴史の始まりと同時に、人類が初めて衣服で「オシャレ」をしようとした時に刺繍の技術を用い、それぞれの民族性を背景に発達したという事です。
長艸様は、文化財 大船鉾など祇園祭山鉾の水引幕の復元・新調や、上皇后様のドレス制作にも携わられ、また海外ではエルメス本店ディスプレイ制作など、そのご活躍は多岐にわたります。私の様な凡人には、なかなかお目にかかれない作品ばかりですが、長艸様のおかげで刺繍の奥深さを学びました。お忙しいところありがとうございました。